相模原に流れる川沿いに、木にこだわったお家が完成しました。構造材および内装杉を全て燻煙の材料(柱や梁)と、桧材(土台)、地松(梁)で造り仕上げています。 仲間のウィズハウスプランニングと一緒に造りました。ウィズさんは以前にも紹介した横浜のS邸(併・チルチンびと25号参照)の施工者です。ウィズさんはチルチンびと工務店の会に参加するようになってから、私同様コンセプトを木とする自然木を利用した家造りをしています。今回の”小さな木の家”はその様な流れの中で、お施主様の協力もあり実現しました。
また、WB工法も取り入れています。自然木を燻煙し、WB工法も入れ、合板は一切使わない。ビニルクロスも使わない。エコウッドカラー(自然のものを使った塗料)塗装で建具も無垢材で造り、浴室は壁、天井を青森ヒバの羽目板で仕上げました。また、断熱材もグラスウールではなくウールブレスという羊毛材を私用しています。即ち、建物からVOCを出さないという目標を定め材料を選びました。
小さな家ですが、大黒柱(杉の7寸・21cm角)を中心に、6寸柱等が存在を主張しています。 1階の床材は燻煙杉(厚さ28mm)です。 (大黒柱はステンドグラスの横に位置している柱です。)
1階の天井は杉の羽目板の様に見えますが、実は写真の様に梁を全てあらわにして2階の床材の裏側を溝切りせず、そのまま見せています。 ちなみに、材の厚さは40mmです。こちらには先述のエコウッドカラーを塗装しています。
1階リビング南側の壁は杉の赤味節をタテ羽目貼としています。 その他の仕上げは左官仕上(中露島壁)としているので、スッキリと仕上がっていると思います。
階段は、杉の無垢材(厚40mm)で、大工さんの手加工によってできあがりました。 柔らかさが伝わってきます。
外まわりは、壁、ジョリパット塗(左官工事)。当初は2階をガルバリウムのタテミゾ貼で予定していたのですが、全体をジョリパットにしました。 屋根はガルバリウム銅板葺きです。樋はアルミ製を使用しています。
夏涼しく、冬暖かい、WB工法の利点と併せて、自然の木の香り流れる家に仕上がりました。 また、当建物は来年の夏までお施主様の協力により常設展示場として開放しておりますので、ご連絡いただければご案内いたします。 また、ウィズハウスプランニングさんに連絡してくださっても大丈夫です。 次回は橋本のI邸、もしくは横浜のT邸、K邸をご紹介する予定です。